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歴史・由緒
能生白山神社(のうはくさんじんじゃ)は、新潟県糸魚川市大字能生(のう)に位置する神社で、式内社「奴奈川神社」の論社の一つとされています。神社の公式名称は白山神社です。
祭神には奴奈川姫命、伊弉那岐命、大己貴命が祀られており、奴奈川姫命は糸魚川市を中心とする地域で崇拝される女神です。彼女は『古事記』に登場し、大国主命との結婚や信濃への移住などの物語で知られています。古くは新潟県の西頸城郡一帯が奴奈川庄として知られていました。
白山神社周辺では奴奈川姫命にまつわる伝承や行事が数多く存在します。例えば、大沢嶽から流れる島道川(能生川の支流)沿いに、奴奈川姫命の産所とされる大きな岩穴があります。また、小見地区には小見白山社があり、その祭神には伊弉那岐命、大己貴命、菊理姫命が祀られています。
歴史的には、白山神社は崇神天皇の11年11月初午の日(三世紀後半)に創建されたとされています。奈良時代の初め頃、越前の僧泰澄大師が崇拝し、仏像を安置し、「白山権現」と称されました。また、寛弘年間(11世紀初頭)には加賀白山より分霊を受けて合祀されました。能生山泰平寺宝光院は、白山権現の別当寺として栄え、一時期には七堂伽藍を有し、75の末社と50余坊を有していました。
文献
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